2021.05.27
病気の肺に、タバコはこういう悪さをする
タバコが直接の原因でないものの、喫煙により
リスクが増えたり、重症化しやすい病気や
病態があります。
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた
病気の総称です。
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入
することで生じた肺の炎症性疾患で、
喫煙習慣を背景に中高年に発症する
生活習慣病です。
COPD患者は感染などをきっかけに、
息切れの悪化、咳痰の増加、胸部不快感などの
症状が出ます。
最大の原因は喫煙であり、
喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。
タバコの煙を吸入することで肺の中の
気管支に炎症がおきて、せきやたんが出たり、
気管支が細くなることによって空気の流れが
低下します。
また、気管支が枝分かれした奥にある
ぶどうの房状の小さな袋である
肺胞(はいほう)が破壊されて、
肺気腫という状態になると、酸素の取り込みや
二酸化炭素を排出する機能が低下します。
COPDではこれらの変化が併存していると
考えられており、治療によっても
元に戻ることはありません。
COPDは全身の炎症、骨格筋の機能障害、
栄養障害、骨粗鬆症などの併存症をともなう
全身性の疾患です。これらの肺以外の症状が
重症度にも影響を及ぼします。
喫煙を続けると呼吸機能の悪化が加速して
しまいますので、禁煙が治療の基本となります
喫煙は新型コロナウイルスの感染の
重症化最大のリスクです。
肺の健康と
禁煙のすすめをしています。
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