2022.11.07
2022年度 第32週の始まりです。
11月の月別目標は、『車両整備』です。
トラック整備の種類
まずトラックの点検・整備においては、
法定点検と車検があります。
法定点検は、車が不備なく走れるか確認するもの。
車検は、道路運送車両法に定められる保安基準に
適合しているかを検査する制度となります。
トラックの車検は1年毎とされています。
点検・整備は、運行前に実際に
車両を運転するドライバー自身が、
点検・整備を義務づけられている日常点検整備と、
3ヵ月・6ヵ月のように一定の期間ごとに
義務づけられている定期点検整備に大別されます。
毎日自分で点検・整備するか、
定期的に他人の目も含めて点検・整備するか、
という違いはあります。
日常点検整備(運行前点検)
運送会社の職場では、朝の点呼と並び必ず行われるのが、
出発前のトラックドライバー自身による
運行車両の日常点検・整備。
運行前点検・整備とも呼ばれます。
タイヤの摩耗や空気圧、亀裂・損傷、
ホイールの取付具合といったタイヤ周り
ライト・方向指示器の点灯・点滅・球ギレ
ブレーキ液残、空気圧力、ブレーキの踏みしろ・効き、
駐車ブレーキの引きしろ、エアタンクの凝水といった
ブレーキ周り等、出発前の限られた時間の中で目視で
チェックできる程度の点検・整備で難しいものではありません。
実際に車を動かす者が点検・整備する習慣は、
責任感を持たせるためにも大事なことです。
定期点検整備
国内で登録・運行される車両は、
全て道路運送車両法の規定により
定期的な車検に合格する状態を
維持することが義務付けられています。
そのために車検期間より短い間隔で、
定期点検整備の実施は義務付けられています。
しかし、定期点検整備の場合は、
車検と違い実施しなくても罰則規定はありません。
義務なのに点検・整備をやらなくても罰則無しって
何か不思議な感じがいたします。
業務用トラックと自家用大型トラックは、3ヵ月点検、
自家用の小・中型トラックは、6ヵ月点検の対象となります。
車検はともに1年です。
普通自家用車(車検2年・定期点検12ヶ月)と違って
点検・整備の規定が厳しいのがわかります。
定期点検・整備は、
日常点検・整備より点検項目が、大幅に増えます。
業務用トラックや自家用大型トラックの場合、
3ヵ月点検では50項目、
自家用の小・中トラックの6ヵ月点検では、
22項目の点検が行われます。
定期点検項目は、車両のほぼ全てを網羅しており、
業務用のトラックの場合は、3ヵ月点検は、
点検整備士が複数人で対応しても
1日では終わらないのが普通です。
それだけ厳しくチェックされているということになります。
11月社内報が出来上がりました。